更新履歴 & ニュース
タグを用いて動画をガンガン繋げる事ができるMac用のVJソフトウェアです。秋葉系VJの特徴である「動画の情報・意味・動作の関連性を繋げる」VJスタイルをより引き出す事を目標に開発されました。
全てのものには多種多様な側面があり、いくつもの「意味」の集合として存在していると言えます。たとえばリンゴひとつとっても、「果物」「赤」「丸い」、あるいはもっと飛躍して「重力」「宗教」など、様々な観点からの意味づけをすることができます。
「あのタグ」は、切り取った数秒の映像に様々な意味を見つけ出し、意味から意味へと絶え間なく繋いてゆくエンターテイメント・ツールです。無限に分岐する意味の連鎖、その道筋を疾走する「可能性」の旅を、どうぞお楽しみください。 by Z
VJで使用する動画のファイル名に、タグをアンダーバー区切りで付けます。
例:RaidersOfGalaxy_PD_ロボット_喋る_ヤバイ_ブレイク_機械_ディストピア.mov
思いつく限りのタグを付けておくことで、後々のVJプレー時に予想外の動画同士を繋げる事が可能です。動画のファイル数も覚えきれないくらい有ると楽しいです。
フォルダをつくって、動画をまとめます。あのタグで選択できるフォルダは1つだけです。そのフォルダの中に、フォルダ階層を作って動画を管理する事も可能です。
例:PublicDomain動画フォルダの中。4つのフォルダの中にそれぞれ動画を入れてあります。
ダウンドーロしたAnoTag.appをクリックし、起動します。ウインドが出てくるまで時間が掛かる場合があるので、少し待ちます。
2でつくった作ったフォルダを"Folder"ボタンから指定します。左下にあるFolderボタンを押すとダイアログがでてくるので、フォルダを指定して下さい。
AnoTag.app version1.1.0移行では、フォルダのドラッグ&ドロップに対応しています。
右下のサムネイルに準備した動画が読み込まれたのを確認します。
映像出力"AnoTagWindow"を最終出力する画面に持っていき、"FullScreen"ボタンを押します。フルスクリーンは、再度"Full Screen"ボタンを押す事で解除できます。
サムネイルをクリックして、各再生チャンネルに動画をロードしプレーをしてください!右下にあるタグを押すと、サムネイルには次々と関連した動画が出現します。ショートカットを覚えてプレーすると更に高度なプレーが可能です。
ショートカットキー
更新履歴 2014/09/15:
対応ファイル:MOV,PNG.JPEG
出力解像度:640 × 480 (4:3)
※入力する動画の解像度は、640 × 480に限定されません。
ここ5年ほどのクラブカルチャー、特に私達の観測できる範囲を見渡すと、Maltine Recordsがフリーカルチャーとして広がり、DENPA!!!がアニソンDJを再発見し、MOGRAが秋葉系DJとして継承、発展させたりといった現象が起こっていました。間近で見ていた事もあり「クラブカルチャーは変化し続けるんだ」と単純に信じることが出来ました。コバルト爆弾αΩもDJ/VJ、身近なクラブイベントにおいて、ほんの少しでも変化をつくっていけたら嬉しいなって思っています。(まだ全然できてないですが。)
我々が変化をつくっていくのに何をしたら可能性がありそうかを探し、実現するのは時間がかかりました。最終的にコバルト爆弾αΩは秋葉系のナード文脈と、技術的なギーク文脈をかけあわせる事で、活動をやって行こうと思いました。メンバーがアニメ好きで、技術も好きだったからです。秋葉原にはアニメイト・とらのあながあるけど、秋月や千石もありますね。私の敬愛するMijk van Dijk の Multi-Mijk には「テクノ音楽はテクノロジー音楽、技術の進化と共にある」的な事が書いてあった事を思い出します。そういった経緯で、秋葉系VJ(というかΚ)のためのソフトウェアをつくってみました。
あのタグで待ってるは、VJソフトウェアとしては機能も少なく相当地味なのですが、メンバーのΚがこっそり発達させてきた、タグで繋ぐという行為を拡張できるように設計しました。蚊帳の外の人には分かり辛い、タグが繋がるというハイコンテクストで排他的な遊びを助長してしまいます。以下のΚのコメントを読めば、タグVJの圧倒的な気持ち悪さを感じて貰えると思います。
Maxパッチをオープンソースで公開をしているので、MaxでVJをしてみたい方がパッチの勉強をしたり、Maxが得意な方は Remix / Mashup などをして使って頂ければ幸いです。スパゲッティを体現したようなコードですが!!!
また、DJ・VJ・ライティング等 クラブカルチャーのための ソフトウェア・ハードウェア (例えば Maxパッチ / Max for Live プラグイン)を作りたい・相談に載って欲しい・コラボレーションしよう等あれば、ご連絡頂ければ幸いです。微力ならが今宵のクラブカルチャーにギーク成分を注入できればと思っております。
僕がコバルト爆弾αΩに加入しVJを始めてから、6年半ほど経ちます。コバルト爆弾αΩの他のVJの方は、当時から動画同士の繫がりを意識したVJをしており、僕も次第に「アニメーションの情報・意味・動作の関連性を繋げる」というVJに傾倒していきました。VJを続ける中で、動画素材が徐々に増え(2014年2月時点で約1900個)、それに伴い動画素材同士の関連性も複雑になっていきました。
「あのタグで待ってる」で可能になった動画素材のタグ管理によって、大量の動画素材の関係性の把握を容易に行うことが可能になりました。これにより、ひだまりスケッチの映像を繋ぎ、沙英さんから眼鏡キャラの映像に繋ぎ、俺妹の麻奈実を経由して千葉県繫ぎでアマガミやきんいろモザイクの映像に繋げるということが爆速でできるようになります。
アプリケーションのUI開発は今回が始めてなのですが、αと二人で開発したこともあり、小回りの良さと反映の早さを実感しました。二人の役割が明確に分かれていたこと、ペルソナが自分自身だったこともスムーズに開発を進められた要因だと思います。
ぜひVJ出演(だけでなくLive出演)のオファーもお待ちしております!クラブで今季のアニメについて語り合いましょう!
「画面遷移で愛を表現する」
画面遷移エフェクト(transition effect)を担当したΣです。
私が秋葉原やアニメカルチャーの中で特に面白いと感じているのはその愛情表現の多様さです。例えば自分の好きな作品の二次創作を作ったり、自分の持ち物や車を改造して好きなキャラと常に一緒に、、などなど、、、作品への愛を自分なりの形で表現したい!という思いは様々な方向で爆発し、次々に新しい表現が生まれています。
「あのタグ」では画面遷移エフェクトによってプレイヤーの気持ちを表現出来ないか?!と考えました。作ったエフェクトはハート/テレビノイズ/星/モザイク等のアニメでおなじみのエフェクト群で、これらを使う事でVJプレイに様々な表現をプラスする事が出来ます。例えば好きなキャラの映像を繋ぐ時はハートエフェクトで愛情を表現したり、古い映像を繋ぐときはテレビノイズエフェクトで雰囲気を出してみたり、映像を繋ぐ際のスパイスとして遷移エフェクトを選んでいく事で、タグで繋いだ映像の文脈に新たな意味を付加する事ができると思います。 ミスマッチなエフェクトをかけても面白いので、是非色々なタグ+遷移エフェクトの組み合わせを遊んでみて下さい!
全てのものには多種多様な側面があり、いくつもの「意味」の集合として存在していると言えます。たとえばリンゴひとつとっても、「果物」「赤」「丸い」、あるいはもっと飛躍して「重力」「宗教」など、様々な観点からの意味づけをすることができます。
「あのタグ」は、切り取った数秒の映像に様々な意味を見つけ出し、意味から意味へと絶え間なく繋いてゆくエンターテイメント・ツールです。無限に分岐する意味の連鎖、その道筋を疾走する「可能性」の旅を、どうぞお楽しみください。
NC帝國はグラフィックデザインやイラストレーションをがんばるハードコアデザイン結社であります。今回はメインビジュアルのキャラクターイラストを担当しました。
メインビジュアルは、製品の訴求要素を抽出して複合化・視覚化したタグのようなものです。「あのタグで待ってる」は、タグにスポットを当てた秋葉系VJソフトウェアということで、皆さんにそのような印象を与えられていれば成功なのですが、どうでしょうか?
多種多様なオタク(思想家,留学生,映画秘宝購読者,漫画,アニメ,エンジニア,インタラクション・エディトリアル・グラフィックデザイナー,同人作家,作曲家,楽器開発者,都市農業家,ランドスケープ・アーキテクト,映像ディレクター,一級建築士,ガンダム,図書館)によるギーク×ナード集団。これまでDENPA!!!、秋葉原MOGRA、Maker Faire Tokyo、混浴温泉世界、大学祭等のイベントに出演。お気入りのマルチメディア(音楽・映画・アニメ・漫画・書物)を各自が自作アプリで編集・再生するDVJ、”AZUMA HITOMI”の演奏に連動したインタラクティブVJ、”未来美術家 遠藤一郎”、”現代美術家 愛☆まどんな”に向けたライブペイント向けのシステム開発、秋葉系VJソフト”あのタグで待ってる”の発表、Maltine Records “MP3 Killed the CD Star?”への楽曲提供や、でんぱ組.inc “夢眠ねむ”、”AZUMA HITOMI”へのRemix提供といった爆撃を行ってきた。