投稿者「omega」のアーカイブ

2月に読んだマンガなど(ρ)

『テラオ The next generation machine(1)(2)』 近藤 るるる,エンターブレイン
かわいいキャラなのにガチなゲームネタを練りこみまくってて普通に面白かった。
ほんわかした絵なのに、ネタも萌えもきちんと計算されてる。恐るべし、るるる先生。
そして僕はいまだにるるる先生が男性だとは認めることができません。

『めだかボックス(3)』 暁月 あきら, 西尾 維新,集英社
奇人変人勢ぞろい。3巻にしていよいよ西尾維新らしくなってまいりました。
ジャンプ漫画らしい展開の中でどうやって異常さを引き立たせるかに興味津々。
狂言回しのように見える人吉がその役割を放棄し始めてるのも楽しい。

『野田ともうします。(1)』柘植 文,講談社
ネットか新聞かで書評読んで気になってたのをなんとなく購入。
クソマジメすぎる不思議女子大生・野田さんを取り巻く、こういう奴いるいる!な日常。
なんだかんだでみんなから愛されてる野田さんを見ると心が和みます。

『ペコセトラ』 渡辺 ペコ,祥伝社
最初の感想は『厚!』買ったときには気付かなかったけど、300ページ超えてるし。
サブカル一直線な話が目立つけど、ただのミーハーじゃなく、ちゃんと内容がある。
デビューからほぼこの調子ってすごい。ダ・ヴィンチ編集長による解説も良い感じ。

『海街diary (3) 陽のあたる坂道』 吉田 秋生,小学館
登場人物が失恋だとか不倫だとか不安定な要素を抱えつつも、恋愛だけに囚われずに
他のもろもろの感情を巻き込んでちゃんと前に進もうとする姿を描いている。
だから安心して読めるし、読むと元気が出る。余談ですが、僕の父も愛読しています。

『Newtype 2010年 03月号』角川書店
300号記念付録が素晴らしいとの噂を聞いて、10年ぶりに恥ずかしい雑誌購入。
確かに読み応えがあって、価値のある付録。大満足。
本誌は相変わらず、というか角川発のアニメ紹介が目立つアニメ誌になってました。

『ピコピコ少年』押切 蓮介,太田出版
杉田智和がラジオで猛プッシュしてたから興味を持って。
これは・・・確かに!ゲーマー少年特有の鬱屈した感じ!
妖怪漫画よりある意味怖くて、素直に笑えないシーンもあり。

『アステロイド・マイナーズ (1)』 あさり よしとお,徳間書店
おそらく世界中で宇宙に一番近い漫画家、あさりよしとおの本気宇宙漫画。
お勉強部分の比重が大きいけどその分読み応えがある。
こんなの読んじゃうと、生きてるうちに宇宙行く時代には到底ならないよなぁと思う。

『とんぬらさん (2)』セレビィ量産型,一迅社
キャラ構成はテンプレに則ってるのに、とんぬらさんの存在が妙な空間を作り出す。
くっだらないけど、そういうのが読みたいときにはもってこい。
キッツイ次女が一番好きです。

『青い花 (5)』志村貴子,太田出版
読むたびにびっくりするのが、登場人物紹介ページ。なにこの複雑な恋模様!
処理しきれるのか不安になりながらも読み始めればすらすらと理解。
お気に入りキャラは後輩の春花ちゃんです。かわいい。

『百舌谷さん逆上する (4)』 篠房 六郎, 講談社
3巻ではお涙頂戴話が続いて微妙だなー、と思ってたんだけど、
4巻では濃いキャラを前面にした、元通りのギャグに!どないやねん!安心した!
なにが面白いって作者の近況が一番面白いのはご愛嬌ですね。

『ひまわりっ ?健一レジェンド? (13)』東村 アキコ,講談社
完結!4年もやってたのか・・・。物語自体はよく迷走してた印象があるけど、
笑いの質は変わらず面白かった。特に猿渡主任というキャラの濃さが。
最近の他の東村漫画にはこのタイプがあまり出てこないので寂しいです。

『オールラウンダー廻 (3)』 遠藤 浩輝,講談社
本格格闘技漫画。格闘技よく分からないんだけど、面白い。
ていうか綺麗なんですよ、筋肉が。あと女の子の尻が。
試合だけじゃなくてリアルファイトな展開も出てきて、楽しみ。

『乙嫁語り (1)』 森 薫,エンターブレイン
以前買ったものの、絵や内容が濃くて疲れそうだからと読んでなかったのですが・・・
失敗だった!もっと早く読めばよかった!アミルきれい!カルルクかわいい!
異文化の描くという点ではエマと通ずるけど、題材が違ってもこれだけ描けるとは。

1月に読んだマンガなど(ρ)

『アスカ@未来系 (2)』 島本 和彦, 小学館
島本ファンなので買ってるんだけど、どうにも不完全燃焼。
ギャグなしでもいいんじゃないかと思ったり、むしろギャグだけでと思ったり。
逆境ナインくらいの勢いとバランスが最高なんだけど、なんともかんとも。

『抒情の奇妙な冒険』 笹 公人, 早川書房
スコシフシギな昭和臭ぷんぷん(少し平成臭もあり)な短歌集。
31文字から想像力をかきたてられて、笑いと郷愁を誘います。
黙読ながら一音一音リズムを取って詠みかえす中で、意味を理解する瞬間が快感。

『無限のリヴァイアス コンプリートアートワークス』 新紀元社
10年も経っていまさらムック本を出すとか狂気の沙汰!買うの一択でしょ!
設定集としてよりも黒田洋介らのインタビュー記事が面白い。中学生だった当時、
同じく夢中で見ていた友人と廊下で騒いでいたのが思い出されます。

『江口寿史’S〈なんとかなるでショ!〉』 江口 寿史, 角川書店
80年代にASUKAに連載されていたショートギャグオムニバス。
以前読んだ「青少年のための江口寿史入門」に再録されているものも多かったけど、
当時の空気を味わうなら断然こっち。女性誌なのに激しく下品なネタが多くて衝撃的。

『はだしのゲン (1)~(7)』 中沢 啓治, 中央公論社
そういえばちゃんと読んでなかったよな、と思い、古本屋で見つけて大人買い。
初めて読んだ小学生当時は分からなかったのですが。原爆の恐ろしさというよりも、
前向きに力強く生きることの大切さ、難しさが、飾らずに描かれていました。

『おまもりんごさん』ms/hirahira.net, 芳文社
同人ビジュアライザーが商業4コマに!世の中どうなってんだ!いいぞ!もっとやれ!
とはいえ本編はかなり雑すぎて、ちょっと・・・いやだいぶ脳内補完が必要。
でもでも里見英樹による装丁は素晴らしい出来。本棚に置いておきたい一冊。

『にこたま (1)』 渡辺 ペコ, 講談社
「ラウンダバウト」は連載でもオムニバス的なノリだったのに対して、今作は続き物。
スタイル変われども面白さは健在。以前なら緊迫したシーンはギャグに流してたのに、
今作ではシリアスで一気に押し通すのが非常に良かったです。

『トニーたけざきのガンダム漫画 (3)』トニー たけざき, 角川書店
1、2巻とやってること変わらず。クオリティとネタの引っ張り出し方が脅威的。
題材はファーストだけなのに、ちゃんと手を変え品を変え、
新鮮で笑えるネタに昇華するところがすごい。

『ちづかマップ』 衿沢 世衣子, 講談社
女子高生が地図を片手に東京、京都を探偵したり、散歩したり。
個人的にも散歩ブームが来つつあるので参考にしたい内容でした。
それにしても表紙が壊滅的にダサい。本編は面白いのに。

『血界戦線-魔封街結社 (1)』内藤 泰弘, 集英社
ホントこの人の脳みそは中二のまま止まっちゃってるなー!と。
そう考えるとジャンプとはすごく相性がいいのかもしれない。
表紙カバーを外してもカオスじゃなかったのが非常に残念でした。

『ロボット残党兵―妄想戦記 (3)』横尾 公敏, 徳間書店
今風じゃない絵柄で今風じゃないロボット第二次世界大戦。
出てくるロボットはロボットといいつつ改造人間・サイボーグの類なので、
石ノ森的な悲哀が溢れていてたまらんのです。

『神のみぞ知るセカイ (7)』 若木 民喜, 小学館
最初はギャルゲーの仕組みを逆手に取ったトリッキーなラブコメだったのだけど、
ここらで方向転換、といったところ。主人公がかなり突き抜けてて、それだけで
すでに面白いのと、ヒロインのエルシィがかわいいので僕はとりあえず満足です。

『いなかの (2)』井ノ本 リカ子, 双葉社
女子中学生の日常マンガ。無駄にエロい。
成年マンガをAVと喩えたら、着エロかイメージビデオかってくらいにエロい。
しかもこの女優、AVにも出てる人じゃん!っていうぐらいにエロい。

『Love,Hate,Love.』 ヤマシタ トモコ, 祥伝社
60手前の大学教授と28歳処女の恋愛。
テンプレなら大学教授=ナイスミドル!と思いきや結構ショボイので、そこがいい。
2人の間には駆け引きもなく、どっちが優位かはっきりしない。そこがいい。

『伊藤さん―秋★枝短編集』 秋★枝, メディアファクトリー
これまた恋愛もの。OL。オフィス・ラブ。
東方同人を描く人がこういうのも描くのかーと失礼ながら思ったけど、ネタに走らず
真っ向から恋愛漫画描いてるのが、普通に面白い。「ブラフ」が特に良かった。

『ひらめきはつめちゃん (1)』 大沖, マッグガーデン
特になにもしない発明家のおっさんと、”すげえ”発明をする女の子の話。
おっさんは基本的には空気なんだけど、実は社会的にどうしようも無い人なんじゃ…
と、たまにはっと気づかせてくれるところがいいです。

『バクマン。 (6)』 大場 つぐみ, 集英社
以前にも書いていますが、ファンレターの話がいいです。
あとどうでもいいですが本編よりラッコ11号が気になります。
「人として許せても、ラッコとして許せん!」気になります。

『世界の果てで愛ましょう (1)~(2)』 武田 すん, アスキー・メディアワークス
日本男児たるもの無心にエロコメを読みたくなるときがあります。
そんなザ・エロコメって感じの。
まあ変化球ではあるけど、そこも含めて現代的なザ・エロコメってことで。

『天才柳沢教授タマとの生活 完全版』 山下 和美, 講談社
最近モーニングといえば柳沢教授にハマっておりまして。
とはいえ全巻というと相当な数が出ているのでとりあえず猫の話だけ集めたこれを購入。
丁寧な絵ながらキャラクター造形はディフォルメが利いてて、猫がめちゃカワイイです。

思いつきDVD感想1(Ω)

『ガルシアの首』wiki
世の大抵の人は、この世に何かしらの未練を残して死んでいくことになるだろう。
もし自身の能力、意思をはるかに超えて事を成してしまったら、あとは死ぬほかにないのではないか。
復讐に次ぐ復讐、最後はある意味ハッピーエンドかと思う。

『レポマン』
まさにB級!そして非常にアメリカらしい映画。車、銃、でかいスーパー、理解できない隣人、かみ合わない会話(それを意図したセリフだったとしても、字幕の翻訳は最悪だ。)。
『バス男』の主人公ナポレオン・ダイナマイトの元ネタは、本作の主人公の幼なじみなのではないだろうか。冴えないビジュアルがとにかくそっくり。
あと、車のトランクを開けると、強烈な光線が照射されて、人が蒸発する。これは『キッスで殺せ!』が元ネタだろう。

『とらドラ!vol.1~9』wiki
作中に大人というか、社会的必要性から役割を演じられる人物が皆無なのが気になる。
大河の親、龍二の親、それから担任の先生は自身の欲望に忠実で、子どもの指導役を演じる気がまるで無い。生徒会長だけが社会(学校)を統率する役割を自覚していたが、大河によって本音を引き出されて途中退場してしまった。
本性が出る、本音で付き合うことは悪いことではないし、それが作品のテーマだとは思う。いかにもアニメ的天然の実乃梨が、回が進むに連れて、本性を出さざるを得ない状況に追い込まれていくのは面白かった。ただ生徒会長と実乃梨の被っていた化けの皮には大きな違いがある。
個人が欲望のままに行動したら、社会は回らなくなるし、次世代の成長もない。ある程度は役割を演じることも必要だ。演じるな、本音で付き合え、ということだけが作者の実感だとしたら、それはまずいと思う。

『Jean Sebarg EP』ネタばらし


http://maltinerecords.cs8.biz/40.html
コバルト爆弾αΩ – Jean Sebarg EP(Maltine Records)

以下「コミュニティアート夜話」でのインタビューから抜粋、編集

α:Maltine Recordsっていうネットレーベルから『Jean Sebarg EP』というタイトルで曲を出させてもらっています。ジャケットは『勝手にしやがれ』というジャン・リュック・ゴダールの映画のパロディになってます。

これには2曲入ってまして、ジャケットの左下に『À bout de souffle』と曲名がフランス語で書いてありますが、これは「勝手にしやがれ」という意味です。右下には『Bonjour Tristesse』つまり「悲しみよこんにちは」とあります。僕はフランス語は分からないので、発音できないのですが。

『À bout de souffle』は沢田研二の『勝手にしやがれ』をサンプリングして曲にしていて、『Bonjour Tristesse』は斉藤由貴の『悲しみよこんにちは』をサンプリングしています。『勝手にしやがれ』も『悲しみよこんにちは』も、実は映画のタイトルから取られた曲名なんですね。で、どちらの映画にもジーン・セバーグというフランスの女優が出演している。よって2曲合わせて『Jean Sebarg EP』というタイトルをつけました。

さらに、フランスの女優の名前がタイトルということで、フランス由来のエレクトロとフィルターハウスという曲調で仕上げています。

あとジャケットについては2 many DJ’sのCDの影響も受けています。2 many DJ’sというのは、いろんな曲を混ぜ合わせる“マッシュアップ”という手法を流行らせたDJグループなんですが、僕らはそのフォロワーとも言えるんです。彼らのCDジャケットというのは顔が隠れているのが特徴なんですね。『Jean Sebarg EP』のジャケットではその点も意識していて、俳優の顔を塗りつぶしています。

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2010年1月19日(火)18:30-20:30
「コミュニティアート夜話」
主催:特定非営利活動法人コミュニティアート・ふなばし
講師:コバルト爆弾αΩ
http://communityart.cocolog-nifty.com/news/
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コバルトsoukatsu2009の総括(Ω)

毎年恒例、コバルトsoukatsu2009が12月27日(日)に行われた。
10時間に渡る長大な会議であったが、私の得た印象を簡単にまとめておく。

最近のコバルトは、例えばmax/mspの導入など、技術的進歩を図っていたが、
それによって組織の質が変わりつつあることに、ようやく気が付いた。
メンバー個々の専門性が高まってきており、コバルトを総合的に把握することが難しくなってきている。
そしてその傾向は、今後ますます拡大するだろう。

これまではお互いに理解できるレベルの思い付きを実現していけば、達成感が得られた。
しかし経験を重ね、目標を一つずつ達成していった結果、共通項のほとんどは潰してしまったかと思われる。

個人的には、音楽的な話にいよいよついていけなくなっている。
技術的な話、ジャンルの話、アーティストの話…。
映像を担当し、音楽的切実さが無い私には、噛み砕いて説明してもらっても、
現状を理解するのがやっとで、その先を見通すことはとてもできないだろう。
なれば、映像面できちんと居場所を確保するしかない。

メンバーそれぞれに“思惑”と、それを実現するための“技術”がある。
そして技術は相互に理解不能のレベルに達しようとしている。これはある意味喜ばしいことではある。
ただ、思惑さえも理解不能となったら、組織の維持は困難になる。

技術的進歩を加速させながら、コバルト爆弾αΩを維持するために、どうしたら良いのか。
個々のメンバーが“思惑”と“技術”の概要をこまめに発信、確認する必要があるだろう。
折角なら、メンバー内だけでなく、外にも発信するのが良い。
コバルト爆弾αΩとお客様の間にも当然ギャップがあるだろうから。

ということで、今後ここにちょこちょこモノを書こうと思う。
他のメンバーもちょこちょこ書いてもらえればありがたい。